
株式会社宇治和束園の代表取締役・岡本志津代の父、辻重行は、
大阪市を拠点に家庭用の日本茶の製造・流通を手がける、株式会社山城物産の創業者です。
山城物産は1960年に創業以来、宇治茶の名産地・京都府和束町の工場で、
上質なお茶をつくり続けています。長い伝統を持つお茶の業界に新しく参入した背景もあり、
創業以来、斬新なアイデアや企画で業界の常識に挑んだことで、今へと繋がっています。
宇治和束園はそんな山城物産のDNAを受け継ぎ、暮らしのスタイルが変わり続ける中でも、
お茶のある豊かな暮らしを守るため、その魅力を提案していきたいと思います。
お茶を育てる農家、摘んだ茶葉を加工する職人、それを店舗へと卸す商社の方々。
たくさんの人の仕事が密接に関わることで、お茶の世界は長い歴史を重ねてきました。
そのように昔からわたしたちの生活と密接に結びついたお茶の産業。
そんな世界を守るためにも、時代に合わせた柔軟な方法でお茶の楽しみを伝え、
お茶のある、豊かな暮らしを届けていきたいと思います。
宇治和束園の現地工場を構える和束町は、京都府南部、宇治市の南側に位置しています。日本茶の産地としての歴史は古く、鎌倉時代にまで遡ります。1195年ごろ、海住山寺の住職であった慈心上人が、明恵上人よりお茶の種子を譲り受け、 現在の和束町にまたがる鷲峰山に植えたのが由来とされています。雨が多く、昼夜の寒暖差が大きい気候、水はけがよく肥沃な土壌。木津川の上流・和束川にも恵まれ、朝は川霧が発生するなど、和束町は、お茶の栽培にはこれ以上ない土地です。山肌を埋めつくす、見渡す限りの茶園。お茶の生産量は宇治茶の半分を占め、茶産業が盛んで、町のあちこちにお茶の工場が立っています。お茶と働くこと、暮らすことが一体となり、長い時間を紡いできた「茶源郷」、それが和束町です。
宇治和束園京都工場では、地元和束の茶生産農家だけではなく、全国各地の銘茶生産農家とも提携し、お茶の開発に携わっています。様々な品種、地域、生産家によって出来上がる茶葉は、そのそれぞれに香りやコクに優れるもの、色味を鮮やかに表現するものなど、実に多種多様な特徴を持ち合わせています。また農産物である茶葉は毎年全く同じものができるものでもありません。その特徴を目、鼻、舌、手触りなどを活かして感じ取り、ブレンドし、安定した品質の茶葉を生み出す技術を「合組」といいます。そんな「合組」の技術は、感覚と経験を積んだ「茶師」によってなされます。求められる商品に対して徹底した品質管理。安心して美味しいお茶をご提供できる背景には、職人たちの丁寧なこだわりの結晶があります。
ティーバッグやペットボトル飲料には無いお茶を淹れる豊かな時間。そんなひと時を、日常生活の中でもっと気軽に楽しんでもらいたい。そんな想いから、ハンドドリップで茶葉の豊かな香りと味わいを引きだせる、グリーングラスブリューティーは生まれました。ハンドドリップで一杯ずつ丁寧に淹れる、日本茶の新しいスタイル。現代のライフスタイルで暮らしの中に無理無くとけ込み、お茶を淹れる時間を持つことの楽しみを感じていただける。そんなライフスタイルをグリーングラスブリューティーはご提案していきます。
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